立川せんせいの自由帳

一目惚れ

もうすぐ、

ここに院を持って一年になる。

少し感慨深い気持ちでいます。

先日、買い物の途中で花屋さんのまえを通りかかったら、

ふと目に止まった、このダリア。

見た瞬間に、こころが奪わせて、ふと、足を止めてしまって。

そこからしばらく動けなかった。

まだ買い物途中だったから、何度も何度もお店の前を行ったり来たり(完全に挙動不審、完全に不審者笑)

そしてどうしても諦めきれなくて、

両手に抱えた買い物袋を一旦車に置きに行き、

でもやはり脳裏に焼きついて離れず、

結局。お店に戻り

『この子、、』と、声を出した瞬間、

『一目惚れですね』

と店員さんに言われ、図星すぎて、

デレデレしながら、連れて帰ってきました。

なんとも、美しい。

圧巻。とはこのこと。

思い返せば、

もともと、祖母が大好きで畑に植えてあったダリア。

私の思い出の中にひっそりと咲いていたダリア。

花が好きだった祖母のきっと自慢のダリアだった。

あんまり他の家族は気に入らなかったみたいだったけど、

私は畑でそれを育てている祖母を見るのが好きだった。

こんな色のダリアは初めて見たけど、

綺麗な色。

あったかい。

大好きな色。

綺麗。

圧倒されるくらい、豪華で、

存在感が、半端じゃない。

ずっと見ていられる。

ああ、こんなふうに凛々しく、

しゃんと堂々と生きていられたら。

花は儚いと言う言葉とは少し縁遠い気がするするくらい、図太いこの感じ。

かっこいい。

きっとこの子を育てた人も、

いやー、綺麗だなーって我ながら自慢だろうなと、

勝手な妄想をしてしまうくらい。

惚れてます。

少しだけ色は褪せていくけれど、

その姿も、綺麗だよ。

朽ちてもなお美しい。

ただ

ずっと、ずっと、

見ていたい。

惚れてるんです。